相続をするのに「権利関係の書類」は必要?
相続を進めるのに「権利関係の書類」は必要でしょうか?
財産をお持ちの場合、それを証する書類が必ずあります。不動産であれば権利証や登記簿謄本、預金であれば通帳やカード、定期預金証券などでしょう。しかし亡くなった方のこれらの書類が見つからない場合、手続きをするためには何としても探し出さなければならないのでしょうか?
まず、不動産について言えば、相続登記には不動産の権利証や登記簿謄本は添付書類とされていないため、必須ではありません(あった方が手続きがスムーズに進む場合はあります)。
また、不動産の所在地はおおよその場所(~市、または~区など)がわかっていれば調査することができますので、謄本などが無くとも手続きには問題ありません。
故人の預金や金融商品なども、通帳やカードなどの関係書類が無くとも手続きは可能です。しかし不動産とは違って「調査」はなかなか難しいのが現状です。故人の自宅や会社の近くの金融機関に狙いを定めて調査をかけることは可能ですが、いわゆる「全店照会」(故人の名前、住所などで全ての金融機関に検索をかけること)ができないからです。
そのため、「故人の預金口座がどこかにあるはずなのに見つからない」ような場合は、上述のように、近くの金融機関に狙いを定めて調査をするか、故人の自宅を今一度よく探していただく必要があります。
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